大和証券グループがあおぞら銀行株式23.95%保有へ
大和証券グループがあおぞら銀行株式を追加取得
大和証券グループ本社(大和証G)は、
旧村上ファンド系の投資会社などが保有するあおぞら銀行の全株式約9%を、
二段階に分けて市場外で取得すると発表しました。
取得金額は約279億円です。
※この記事はプロモーションを含みます。
背景と目的
両社は5月に、大和証Gがあおぞら銀行の
第三者割当増資519億円を引き受ける形での資本提携を公表しました。
これにより大和証Gの持ち株比率は15%超となる見通しでしたが、
今回の追加取得により議決権ベースで23.95%に上昇します。
この追加取得は資本業務提携の実効性を高め、
事業の相乗効果を創出することを目的としています。
経営の安定化
あおぞら銀行にとって、旧村上系の物言う株主がいなくなり、
大和証Gが筆頭株主になることは
経営の不透明感の払拭につながる可能性があります。
あおぞら銀行の大見秀人社長は、
大和証Gの荻野明彦社長とは以前から面識があり、
友好関係にあると述べています。
市場の反応
大和証Gによる追加出資の発表を受けて、
あおぞら銀行は
「資本業務提携をより強固なものとし、企業価値向上に資するもの」
とのコメントを発表しました。
一方で、大和証Gの株価は株式取得の負担や
あおぞら銀行の米不動産を巡る懸念から一時4.9%安となりました。
将来の展望
大和証Gとあおぞら銀行は、
ウェルスマネジメント、不動産関連事業、
企業の合併・買収(M&A)、成長企業支援
の4領域で具体的な連携を進める予定です。
両社は既に経営協議会を設置し、複数の事業領域での協議を進めています。