FX初心者のための「ロールリバーサル」と「リターンムーブ」の違い
FXでは、さまざまなテクニカル分析手法が利用されますが、
中でも「ロールリバーサル」と「リターンムーブ」は人気のある手法です。
なので、今回は簡単にご紹介します。
ストップロスラインを設定する場所を決めやすいのでFX初心者にもオススメのやり方の1つです。
ぜひ最後までご覧ください!
ロールリバーサル(Roll Reversal)
ロールリバーサルは、価格がある水準(サポートまたはレジスタンス)に到達すると、その水準が反転ポイントとして機能する考え方です。
サポートレジスタンス転換(サポレジ転換)という言葉の方が聞き覚えがあるかもしれません。
つまり、価格が特定の水準に達した際に、その水準がサポートからレジスタンスまたは逆になる可能性が高いとされます。
ブレイクした後、ブレイク水準まで戻したタイミングで
逆張りエントリーしていた方のマイナスが減ったタイミングでの損切りが
結果的にサポートに変わることで起こりやすいと言われています。
トレーダーは、価格がサポートまたはレジスタンスに到達した際に
エントリーポイントを見極め、その反対方向にトレードすることが一般的です。
重要なのは焦ってブレイク直後にエントリーせず再度戻った時を狙うということです。
もちろんチャンスを逃すこともありますが、リスクを減らすことの方が大事ですからね。
リターンムーブ(Return Move)
リターンムーブは、価格があるトレンド方向に一定の距離進んだ後に、
一時的な反発やリトレースメントが発生するという考え方に基づいています。
トレンドが一時的に逆転することで、
トレンドに沿ったトレードのエントリーポイントを見つけることができる可能性があります。
実際は直近の安値や高値を少し更新してまだ伸びると思わせてから
急反発するということが起こるため、時間対効果も高い手法と言われています。
最近(2024年4月)でいうとゴールド(XAUUSD)の高値更新後によく起こるかなと思っています。
リターンムーブの場合、中長期のトレンド方向に沿ってトレードすることが一般的で、
トレンドが一時的に逆転した際にエントリーポイントを探します。
最近(2024年4月)でいうとゴールド(XAUUSD)でいうとロングエントリーを狙うイメージ。
上記の画像の⭕️の1つ目は高値更新後のリターンムーブですが、
最初はトレンドに沿う2つ目のポイントを狙うのがオススメ。
細かい時間足でいうと以下の5分足のチャートの⭕️が狙えるポイントかなと。
このしたにSLを設定して割り込んだら
リターンムーブで伸びることが否定されるので即撤退ができますからね。
重要なラインやゾーンで揉み合いや反発が起こった後、
直近の押し目を割ったことでさらに下落かと思わせてから
トレンドに回帰していくため、ストップロスを巻き込み、伸びやすい。
さらに出来高を見ながらやっていくと精度も上がっていくはずです。
まとめ
ロールリバーサルは価格水準に基づいた反転を捉える手法であり、
価格が特定の水準に達した際の動きに焦点を当てます。
一方、リターンムーブはトレンド方向に一定の距離進んだ後の
一時的な反発やリトレースメントに着目し、
そのトレンド方向に沿ったトレードの機会を見つける手法です。
初心者の方にとっても、この違いを理解することでより効果的なトレードが可能になるはずです。
ちなみにリターンムーブが起こった後で
ロールリバーサルが起こることもよくあるので是非注目してみてください!
最後に
当然ですが勝率100%の手法はありません。
急に用心発言が来る可能性もありますしね。
必ず逆方向のシナリオを想定してSLを設定してくださいね!